10月のお稽古①
もう10月も折り返しを迎えようとしています。今日のお稽古は棚点前ですが、棚物の位置を”中置き”の状態でお稽古をしました。10月はお茶の一年の中ではいわば年末にあたる月だそうで、封を切ったお茶も最後となり、風炉の季節もおしまいの時期となります。
秋も深まり、そろそろ寒くなってくることもあり、棚を中央に据え、水差しはお客様より遠いところ(左のほう)へ置く・・・という配置です。(とはいえ、今日はお昼は妙に暑かったです。)
お菓子は主菓子が「照葉」というご銘の、黄色にほんのりうすく色づいた赤い色が「空き」な感じのお菓子でした。お干菓子はもみじとまつぼっくりです。お茶花は、秋の名残りを惜しんで、なでしこやほととぎす、ミソハギや水引草などがたくさん活けられています。
さて、今月の棚ですが、五行棚という棚でした。玄々斎好みだそうで、焼き杉の木目洗い出しの二枚板に竹の三本柱の棚ということです。これは中置用だそうですね。なんでも、土風炉の乗っている空間は宇宙をあらわすそうです。
そのような厳粛な気持ちで臨もうとしましたが、今日はすっかりお点前の順序を忘れており、それどころではありませんでした(^_^;) 次回は、予習をしてから臨むつもりです!
今日覚えたことは、ひとつだけ・・・。
五行棚では、湯返しはしない。それは、焼き杉の天板なので、お飾りの際に柄杓の露が落ちても大丈夫だから、ということです。
なかなか合理的ですね。
- 作者: 阿部宗正
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