なぜ札所めぐり?

ちょうど今、西国三十三所〜観音霊場の祈りと美〜なるものが奈良国立博物館で催されています。
私も西国三十三所を数年前から少しずつまわっています。渋いとか変わっているとか言われることもありますが(^_^;)


高校生くらいのころ、信仰の対象ではなく古美術の対象としての仏像には興味があり、超有名どころの美仏をふらふら見に行ったりしてました(ちょうど、見仏がブームだったこともあり)。


でも、「巡礼」なんてあまり興味がなかったのです。今も、それほど真面目に巡礼してるわけではありません。何も願い事ないし^^;


小さい頃親に連れられていろいろなお寺に行っても、なんだか古臭い雰囲気や、黒光りした”びんずるさん”なんかに、人々の救いを求める「願い」とか「気持ち」が入っているみたいでとても重たい空気を感じたものでした。「霊場」感がひしひしと伝わってきて、苦手だったのだと思うのです。


でも、今は感受性がある程度鈍くなったせいか、行ってみると意外と心が安らぐ時があることに気がつきました。
たいてい、こういう古刹は山の中にありますから、たどりつくまでに森林浴効果もあったりで、清々しい気分になるんですよね。
また、「西国三十三カ所札所めぐり」というのは、なかなかにポピュラーなコースなので、たいていのところには平日でもだれかが来ていますし、女が一人で歩いても割と平気なのです(まあ、場所によりますが)。


加えて、いろいろグッズが揃っており、朱印帳なるものにサイン&スタンプを集めたりするのも、スタンプラリー感があり楽しい(でも、観光バスで朱印だけ集めて回るのは、私嫌いです)。
「四国」とは違い「西国」は観光っぽさも若干ありますから、いろいろと立ち寄れたりするのも楽しいんですよね。


というわけで、とりあえず今回は、楽しいハイキング気分で33ヵ所をめぐってみようかと思っているわけです。いつ、満願達成するのかしら(願掛け・・してないけど)。
これまでお参りしたところの覚書&思い出(写真ないからもうすぐ記憶が風化してしまう)も、すこし記しておこうと思います。

これが私の朱印帳(納経帳)。

お軸なんかも、途中からはじめました。集まったら表具屋で豪華に表装するつもり(^_^.)